ラスタ

 

 ラスタとは、ラスタファリズムの略のこと。ラスタファリズムは、1930年代に現れた、ジャマイカの宗教、思想である。ジャマイカの公用語である英語では、Rastafarianism(ラスタファリアニズム)と、言われているが、日本ではラスタファリズムと言われていることが多い。

特定の教祖、開祖はいないとされている。ラスタファリズムは、聖書を聖典としているが教義は成文化されていない。基本的にはアフリカ回帰主義的教義を持っており、エチオピア帝国の最後の皇帝である、ハイレ・セラシエ1世を神であるJAH(ジャー)の化身、もしくはJAH自身であるとされている。ラスタファリズムの名称は、ハイレ・セラシエの即位以前の名前であるラス・タファリ(アムハラ語でラスは、皇太子の意で『タファリ皇太子』)に由来されたとされている。ラスタファーライ、あるいは単にラスタと呼ばれることもある。信仰している人々は自らのことを、ラスタマン・ラスタウーマンと呼んでおり、独特の言葉を話す。レゲエと共に全世界に波及するが、サブカルチャーととらわれていることが多い。

ちなみにラスタカラーとは、ラスタファリアン・カラー(Rastafarian color)の略で、赤・黄・緑の色のこと。

ラスタカラーは、明るい陽気なイメージでラスタファリズムの聖地であるエチオピアの国旗の色で、赤・黄・緑のこと。ラスタファリズムがラスタカラーの語源はそこにある。またヒンズー語で「道」という意味を持っており、その場合の 「ラスタカラー」は赤・黄・緑・黒の4色である。赤には、戦いで殉死した血、黄(金)では輝く太陽、緑は豊かな大地、黒は故郷アフリカの意味があり、配色順は、必ず真中が「黄色」で、縁取りが「黒」と決まっているといわれる。ジャマイカのレゲエが流行したことにより、音楽とともにラスタカラーが用いられることも多い。

 

 

 

 

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